【管理職の“限界”サイン】Vol.2
「“自分で抱え込む上司”が陥る落とし穴」
Lead Correctの山本です。
前回のVol.1では、
「頑張ってるのに報われない管理職」の“限界サイン”についてお伝えしました。
今回はその中でも特に多い──
「自分が頑張ればうまくいく」と信じて、全部抱え込んでしまう上司の話です。
会社を背負う“責任感のかたまり”たち
「全部、自分で何とかしようとしてしまうんです」
これは、企業研修で何度も聞く言葉。
真面目で責任感のある管理職ほど、
• 部下のミスをカバーし、
• トラブルの火消しをし、
• 上からの要求も飲み込み…
「自分さえ我慢すれば、チームが回る」
そんな想いで、誰よりも頑張っている。
でも実は、これが 限界サインの始まりなんです。
抱え込む=「頼らない」ではない
上司がすべてを抱え込んでしまうと、
周囲から見るとどう見えるか?
• 部下 →「どうせ口出せないし、任せた方が楽」
• 同僚 →「全部自分でやりたい人なんだな」
• 上司 →「あの人に任せておけば安心」
そう、結果として
「誰も助けない構図」が出来上がってしまうんです。
そして本人も気づかないうちに、
「頑張っても頑張っても孤独」な状態へ。
頼ること=甘える、じゃない
ここで大事なのは、
「頼る」ことは甘えじゃないということ。
むしろ管理職こそ、
• 信頼して任せる
• 協力を要請する
• 弱さを見せる
これができて初めて、
チームに“余白”が生まれるんです。
本当の意味で“人を育てる”には、
上司自身が「助けを求める力」を持っていることが必要条件。
抱え込む上司が持っている“ある思い込み”
抱え込み型の上司は、
無意識にこう思っていることが多いです。
•「弱さを見せたら信頼されない」
•「上司たるもの、常に完璧でいなければ」
•「周囲に迷惑をかけてはいけない」
でも、これはすべて “他人の評価”が基準になった在り方。
意識の矢印が“外”を向いている状態です。
本来の自分の願いは、
「みんなで良いチームを作りたい」
「部下にもっと成長してほしい」
その“内側の願い”に戻ってこそ、真のリーダーシップが発揮されます。
火を灯す【まとめ】
限界サインVol.2のキーワードは──
「抱え込まない=信頼の証」
あなたが全部を背負わなくていい。
信じて、任せて、頼っていい。
管理職という立場に「自分らしさ」を取り戻すためには、
まず、矢印を内側に戻すことから始まります。
次回予告:
Vol.3|「“部下が育たない”と悩む前に上司が見直すべきこと」
部下が動かない?伸びない?
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