「なぜ研修をやっても、現場が変わらないのか?」Vol.4
【Vol.4|「そもそも“研修”ってなんのためにあるの?」】
こんにちは、株式会社Lead Correctの山本です。
ここまでのシリーズでは、
研修が現場に浸透しない理由や、学びを活かせない構造について深掘りしてきました。
Vol.4では、さらに核心へ。
「そもそも、“研修”の目的って何ですか?」
という、本質中の本質を扱います。
■“研修”という言葉がズレて伝わっている
企業から「社員に研修をお願いします」と依頼が来るとき、
実はこの「研修」という言葉の定義が、すでにズレていることが多いです。
経営者の中には、
• スキルを教えてほしい
• マインドを整えてほしい
• 社風をよくしてほしい
• 離職率を下げたい
• 売上を上げてほしい
…と、バラバラな意図を「研修」という一言に詰め込んでしまってるんですね。
■本来、“研修”はゴールじゃない
研修とは、“変化”を起こすためのスタート地点です。
それは、社員の意識や行動が変わることを通じて、
会社全体の“文化”をつくるための装置とも言えます。
たとえば──
・売上を上げたいなら、営業のやり方ではなく「営業としての在り方」から変える
・離職を減らしたいなら、「仕組み改善」ではなく「人間関係の質」から整える
このように、会社の“土壌”を耕すのが研修の役割なんです。
■「スキル」だけを学ばせても意味がない
ここで、ひとつの例を。
たとえば「営業研修」をしたとします。
そのとき多くの会社は、テクニックやセールストークなどの“やり方”にフォーカスします。
でも本当に大事なのは、
「なぜ営業をやっているのか?」
「どんな価値をお客様に届けたいのか?」という“在り方”の部分。
そこが抜けたままでは、
いくらテクニックを積み上げても、結果は出ません。
■Lead Correctの“研修”は「文化創造」
私たちは、1回きりの“イベント型研修”ではなく、
継続的に「文化」をつくる研修を提供しています。
それは、社員一人ひとりが
「自分で考えて、自分で動ける」状態になること。
つまり、“自走化”を目的とした教育です。
そのために必要なのは、
• 安心して本音を言える場づくり
• 気づきを引き出す対話型の設計
• 実践と振り返りの反復
これらを仕組み化した“文化”こそが、現場を変えていきます。
■まとめ|研修の目的を“再定義”しよう
企業が「研修をやっても変わらない」と嘆くのは、
そもそも“研修”というものに対する認識がズレていたからかもしれません。
研修とは、
スキル伝達の場ではなく、「意識と文化を創る場」。
この再定義から始めることで、はじめて本質的な変化が生まれます。
次回、シリーズ最終回Vol.5では、
「“自走する組織”はどうやってつくるのか?」をテーマに、
具体的な組織づくりの視点から、未来の企業の在り方を語ります。
いよいよフィナーレ、ぜひお楽しみに!
株式会社LeadCorrect
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