「なぜ研修をやっても、現場が変わらないのか?」Vol.2
Vol.2|「研修内容が“伝わらない”本当の理由」】
こんにちは、株式会社Lead Correctの山本です。
前回は、研修の成果が出ない最大の原因として
「目的が曖昧なまま実施されているケースが多い」
というお話をしました。
今回はその続編として、
「なぜ、せっかく研修をしても内容が“伝わらない”のか?」
という、もうひとつの大きな壁について掘っていきます。
■伝える≠伝わる
まず大前提として、
「伝えること」と「伝わること」は全くの別物です。
講師が情熱的に話していても、
スライドに情報を詰め込んでも、
聞き手に響いていなければ、それは“伝わってない”ということ。
これは、講師の技量の問題ではなく、
そもそも受講者の“受け取る器”が整っていないことが多いんです。
■受け取る“コンテクスト(器)”が違うと、すべてがズレる
例えば、
「主体性が大事です!」という言葉も、
• 上司から“責任を押し付けられている”と感じている部下には、
→「また自分に丸投げされるのか…」と受け取られる。
• 自分で仕事を組み立てたい意欲のある社員には、
→「任せてもらえる!」と感じてもらえる。
同じ言葉でも、受け手の“前提(コンテクスト)”が違えば、全く別の意味になります。
つまり、研修の前に「どんな土壌があるか?」を整えないと、
どんなに良い話をしても、伝わるどころか“誤解”されてしまうんです。
■じゃあ、どうすれば「伝わる研修」になるのか?
ポイントは3つあります。
① 受講者に“Why(なぜ学ぶのか)”を渡すこと
→ 目的や背景を共有することで、意味を持って研修に臨めるようになる。
② 「わかる」より「感じる」を大事にすること
→ スキルやノウハウ以前に、“自分ごと化”してもらうことが優先。
③ 双方向の場づくりをすること
→ 一方通行ではなく、参加者の声や気づきを引き出すことで、初めて「伝わる」が起きる。
■まとめ|“共感がなければ、行動は生まれない”
どれだけ知識や手法を詰め込んでも、
“腑に落ちていない”状態では、人は動きません。
行動の原点には、「共感」や「納得感」があります。
それがないと、研修はただの“受け流しタイム”になってしまう。
だからこそ私たちは、
研修の構成を組む際に「受講者の現状のコンテクスト」を丁寧にヒアリングし、
そこに沿った“伝わる設計”を徹底しています。
次回Vol.3では、
「学びが“現場で使われない”理由」について深掘りしていきます。
「研修中は盛り上がったけど、現場では全然使われてない…」
そんな“あるある”をどう打破するのか?を、具体的にご紹介します!
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