【変わりたいのに変われない人へ 】Vol.2
─ 意志の問題じゃなかった。“習慣の罠”とは? ─
こんにちは、Lead Correctの山本です。
このシリーズでは、「変わりたいのに変われない」という
多くの人が抱えるジレンマについて、
5つの視点から本質に迫っています。
Vol.1では、変わろうとするときに立ちはだかる“心のブレーキ”――
過去の記憶や無意識の防衛本能についてお伝えしました。
今回はもう一歩踏み込んで、
“習慣”という目に見えない仕組みについてお話ししていきます。
■ 意志よりも強いものがある。それが“習慣”
「明日から早起きしよう!」
「もうあの人とは距離を取ろう!」
「今度こそ続ける!」
…そう思っても、3日後には戻っている。
これはよくある話です。
決してあなたの意志が弱いわけじゃない。
問題は、“習慣”という名の自動運転システムにあります。
■ 脳は、“いつものパターン”を守ろうとする
人間の脳は、“変化”を嫌います。
なぜなら、変化にはエネルギーが必要だから。
だから、いつも通りの時間に起きて、
いつも通りの反応をして、
いつも通りの思考回路を通りたがる。
これは“怠けてる”のではなく、省エネ設計なんです。
■ 習慣を変えるには、“感情”と“関係性”がカギになる
ここでポイントなのが、
習慣は行動だけじゃなく、“感情”ともセットになってるということ。
たとえば…
• イライラしたとき → スマホでSNSを無限スクロール
• 落ち込んだとき → 甘いものに手が伸びる
• 不安になったとき → 誰かに依存したくなる
これらは、無意識の「安心したい」「気をそらしたい」という感情の動きに反応して
“自動的に”繰り返してしまうもの。
つまり、感情に紐づいた習慣は、意志だけでは断ち切れないんです。
さらに厄介なのが、“関係性の習慣”。
•「この人の前だと、言いたいことが言えない」
•「あの人に会うと、つい無理してしまう」
•「この距離感がしんどいけど、壊したくない」
関係性そのものが“ループ”になっていることも多く、
これもまた“変わりたいのに変われない”原因になります。
■ 習慣を変えるには、「新しいパターンに気づく」ことが第一歩
何をやめるか?ではなく、
「自分はどんなとき、どんなパターンに入っているのか?」を観察してみてください。
たとえば、
• 落ち込んでいるとき、どこに意識が向く?
• ストレスが溜まったとき、誰と連絡を取ろうとする?
• 何か始めようとした瞬間、どんな言い訳が浮かぶ?
この“気づき”があるだけで、
習慣のループは“自動運転”から“手動モード”に切り替わり始めます。
■ 習慣は壊すものではなく、“緩やかに上書き”していくもの
急にやめようとするから、反発がくる。
だから、いきなり変えようとしなくていい。
ちょっとだけ違う選択をしてみる。
たとえば…
• SNSじゃなくて、ノートに気持ちを書く
• 誰かに依存したくなったとき、自分にひとこと声をかけてみる
• いつもより3分だけ早く起きて、自分に拍手してみる
そんな些細な“上書き”が、
新しい自分のパターンになっていく。
Vol.3では、
「周囲の目が気になって、自分の変化を止めてしまう理由」について掘り下げていきます。
変わることは、
“意志力”の問題ではなく、“観察と創作”の積み重ね。
自分の“習慣のクセ”を、今日ちょっとだけ観察してみませんか?
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