「なぜ“教育しても育たない”のか?」Vol.4
─ 社員が変わらないのは、“自分を責めている”からかもしれない ─
こんにちは、株式会社Lead Correctの山本です。
このシリーズでは「教育しているのに、人が育たないのはなぜか?」というテーマを、
全5回にわたって深掘りしています。
ここまでの流れを振り返ると…
• Vol.1:教育は“土壌づくり”である
• Vol.2:スキルより“在り方”が育成の土台になる
• Vol.3:上司の“言葉の選び方”が、空気と行動を左右する
そして今回、Vol.4のテーマは、
「実は育たない原因は、“自己否定”にあるかもしれない」という話です。
■ 指導しても変わらない…その理由は?
何度伝えても、行動が変わらない。
ミスが繰り返される。
新しいチャレンジに踏み出そうとしない。
上司としては「やる気がないのか?」「本気じゃないのか?」と感じてしまいがちですが、
本当の原因は、“本人の内面”にあることも多いのです。
それが、
「自分を責めている状態」
■ 自己否定が、人の行動を止める
人は、“自分はできない”“迷惑をかけている”と思っていると、
それを悟られないように「静かに振る舞う」ようになります。
• 目立たないように
• 怒られないように
• 期待されないように
つまり、“守り”の姿勢になってしまう。
いくらスキルを教えても、
本人の内側で「どうせ自分なんか…」という声がある限り、
前に踏み出す力は出てきません。
■ 教育とは、「自分を取り戻すサポート」でもある
Lead Correctでは、
教育とは“自己肯定感を取り戻すプロセス”でもあると考えています。
その人が“どう在るか”を見守りながら、
小さな成功や変化に気づいてあげる。
•「できてる部分」を認識させる
•「失敗しても関係性は変わらない」と伝える
•「誰かの役に立ってる感覚」を取り戻す
これが、「育成」の本当のスタートライン。
■ 自分を許せる人は、学びに向かえる
自分の失敗を受け入れられる人は、挑戦できる。
完璧じゃなくても、前に進もうとする。
その姿勢こそが、自走の芽を育てる土壌になります。
いくら知識やスキルを詰め込んでも、
“自己否定の土台”の上では、育たない。
その人が、“もう一度、自分を信じてみよう”と思えたとき、
本当の意味での成長が始まります。
次回、シリーズ最終回 Vol.5では、
「教育とは、“信頼を預けること”だった」という視点から、
人材育成の核心に迫ります。
どうぞお楽しみに!
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