「なぜ“教育しても育たない”のか?」Vol.3
─ 上司の“言葉の選び方”が、部下の未来を左右する ─
こんにちは、株式会社Lead Correctの山本です。
このブログシリーズでは、企業現場でよく起きる
「教育してもなぜ人が育たないのか?」という疑問を、全5回で掘り下げています。
Vol.1では“教育は土壌づくりである”という話、
Vol.2では“スキルよりも在り方が土台になる”という話をしました。
今回はその続きとして、
「上司の“言葉の選び方”が、部下の自走を決めている」という視点から考えてみましょう。
■ 同じ内容でも、“問い方ひとつ”で結果が変わる
たとえば、部下に対して…
•「なんでこれできてないの?」
•「何回言わせるの?」
•「普通に考えたらわかるよね?」
つい出てしまうこの言葉たち。
悪気はないし、指導のつもりかもしれません。
でもこれらは、部下にとっては「否定」「ダメ出し」として届きます。
そして心の中でこうつぶやくのです。
「もう、何も言わんとこ…」
「怒られないように動こう…」
「責められるくらいなら相談しないでおこう…」
こうして、自走ではなく“萎縮”が育ってしまうのです。
■ 上司の言葉が、部下の“思考の起点”になる
逆に、こんな言葉を投げかけてみたらどうでしょう?
•「どこで迷ってる?」
•「どうすれば進めやすくなると思う?」
•「まずは一緒に考えてみようか」
問いが変わると、空気が変わる。
空気が変わると、心が動き始める。
心が動くと、行動が変わる。
つまり――
上司の“言葉選び”は、部下の自走化スイッチを押すトリガーなんです。
■ 言葉には、“在り方”がにじみ出る
Lead Correctでは、
「自走する人材を育てたい」と言うなら、
まずは“自走を促す言葉”を使える人間になることが大切だとお伝えしています。
言葉には、
その人の“在り方”がにじみ出ます。
• 否定的な空気をまとった言葉か?
• 共に考える姿勢のある言葉か?
• 相手を信頼している言葉か?
それを問うことが、教育のスタート地点なのです。
次回のVol.4では、さらに踏み込んで、
「社員が育たないのは、“自分を責めている”からかもしれない」という、
内面のブレーキの正体に迫っていきます。
「問い方」は、“育て方”を超える。
ぜひ、今日の問いかけから変えてみてくださいね。
株式会社LeadCorrect
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