「“考える社員”がいなくなった理由」
指示通りに動く社員ばかりになったのは、なぜか?〜
Lead Correctの山本です。
研修や現場支援の中で、経営者や管理職の方からよく聞く言葉があります。
「最近の社員って、自分で考えないんですよね」
「言われたことはやるけど、それ以上の動きが出てこない」
でも、私は思うんです。
本当に“考えない社員”が増えたんでしょうか?
それとも…
「考えなくなった理由」が、組織の側にあるんでしょうか?
社員が「思考停止」になる構造
実際、社員が“自分で考えない”状態には、いくつかの背景があります。
• 提案しても否定される
• 「間違えたくない」空気がある
• 決定権がすべて上司にある
• 指示以外のことをすると評価されない
つまり、「考えると損をする」文化が根付いてしまっているのです。
“正しさの文化”が現場を縛っている
多くの組織に共通しているのは、
「正しいかどうか」で判断される土壌です。
• 合ってるかどうか
• 失敗しないかどうか
• 経験者が納得するかどうか
でもそれって、思考よりも“正解の再現”を求める教育になってないでしょうか?
社員はバカじゃありません。
むしろ、察しがいいからこそ「自由に考えると危ない」と無意識に学習している。
「自分で考える」は、許可されて初めて動き出す
考えるとは、自由に感じて、自由に発言できて、
その意見が“扱われる”環境があるときに初めて発動する力です。
つまり、社員に「もっと考えて動いてほしい」と願うなら、
“考えてもいい場”をまず創ることが最優先なんです。
管理職がまず変えるべきは、“問い方”と“受け止め方”
• 「何か意見ある?」じゃなくて
→「あなたはどう思った?」と個に矢印を向ける
• 「それは違う」ではなく
→「その視点は面白いね」と一度受け止める
ほんの少しの問い方、関わり方の違いが、
社員の“考える力”に火を灯します。
火を灯すまとめ
“考える社員”がいないのではない。
考えなくなってしまう環境があるだけ。
部下を変える前に、問いかけてみてください。
「この会社では“考えること”が、ちゃんと歓迎されているだろうか?」
現場に火を灯すのは、
「正解」より「対話」かもしれません。
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