「なぜ“教育しても育たない”のか?」Vol.1

─ なぜ、あれだけ研修をやっても人が変わらないのか? ─

 

 

 

こんにちは、株式会社Lead Correct代表の山本です。

 

皆さん、気温も暖かくなってきた今日この頃…いかがお過ごしでしょうか?

ここ数回、アンサー(アンちゃん)にブログを任せてましたので

そろそろ…私の出番かなと…。笑

 

さぁ〜今回からは、

企業研修や人材育成に携わる方々なら一度は感じたことがあるであろう

“根本的な違和感”について、5回シリーズでお伝えしていきます。

 

 

「うち、毎年ちゃんと新人研修やってるんです」

「管理職研修も定期的に実施してます」

「外部講師も呼んで、そこそこ費用もかけてるんですよ」(※弊社に是非ご依頼を!笑)

 

それなのに、現場ではこういう声が聞こえてきます。

 

「結局、やってることは変わらない」

「口ではいいこと言うけど、行動が伴ってない」

「あの研修、なんの意味あったんやろな…」

 

 

■「教育したのに育たない」のではない。

 

そもそも、“育つ土壌”ができていないだけ。

 

 

人は、“外から知識を与えられた”からといって育つわけではありません。

 

たとえば、どれだけ高品質なタネを持っていても、

水が足りなかったり、日光が当たらなかったり、土がガチガチに固まっていたら――

そのタネは、芽を出さない。

 

教育も、同じです。

研修を“与える”ことにばかり意識が向いて、

“受け取る側の状態”が整っていなければ、いくら内容が良くても変化は起きません。

 

 

■育たない原因は、「本人」ではなく「場」にある

 

「この子、やる気がないんです」

「うちの社員、成長意欲がなくて…」

 

そうやって“本人の問題”に矢印を向ける前に、

まずはこう問いかけてみてください。

「この会社は、挑戦して失敗できる“安全な土壌”になっているか?」

「この上司は、“話を聴いてくれる”空気をまとっているか?」

「この組織は、“感情を出しても大丈夫”という安心感があるか?」

 

 

教育とは、情報提供ではなく“土壌づくり”です。

誰が何を教えるかよりも、

どんな空気の中で受け取られるかの方が、ずっと大切。

 

次回は、この“土壌”をつくるための最初の一歩。

「スキルより“在り方”が育成の土台である理由」についてお話します。

 

今回のシリーズが、

育成に悩む企業の皆さまにとって、

少しでも“空気を変えるきっかけ”になれば幸いです。